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伊坂幸太郎「砂漠」

砂漠 (新潮文庫) 本をさっぱり読まなくなった昨今。バリに行く際に、何かビーチサイド用に持っていくべ、と購入したのがこれ。青春小説、というくくりで良いんでしょうかね?大学4年間のそれぞれの季節を切り取った長編小説です。大学の同じクラスの、東西南北の一文字をそれぞれ名前に持つ4人プラス鳥井の物語。すらすら読める割には、超能力あり犯罪の臭いありと、一筋縄では行かない感じが良い。

私が学生だったのは、かなり前のことでありますが、やっていることは違っても、やはり北村たちと同じだった気がします。

「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係においての贅沢のことである」

卒業式での学長の言葉。まさに、その通りだと思う。北村たちは数年後、あるいは10年後、時々会っていたりするんでしょうか。きっとしているだろうな。そう考えるのも、楽しい。変にまっすぐな西嶋、愛すべき男です。

今年のNo.1BOOK

ゴールデンスランバー/ 伊坂幸太郎
雑誌「ダ・ヴィンチ」で毎年やっている「BOOK OF THE YEAR」。今年のトップはまたもや「ハリー・ポッター」でした。読んでない私には語る資格はゼロですわ。

私のNo.1は伊坂幸太郎「ゴールデン・スランバー」。判りやすく、寺脇さんが薦めていたから読みました。余談ですが、一読者としての寺脇さんを、私は非常に信頼しております。で、この本、一気に読んだくらい面白かったです。

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「クローズアップ現代」本のランキング依存

NHKの「クローズアップ現代」で、「ランキング依存が止まらない」という、出版不況の話が取り上げられていました。

曰く、ランキング上位の本しか売れない、5000位以下は即返本、ランキング依存を打開する為の本屋大賞も、1位の本しか売れないという皮肉な結果になっている、ということです。ランキングに頼るのは年に3冊くらいしか読まない層が中心なのだそうで。
ちなみに、本の発行点数は増加、売れ行きは減少しているらしい。

本好きとしては悲しい話でした。ランキングはまあ見ますけど、見事にビジネス書ばっかりで読む気にならない、自己啓発本はも読む気にならない私は、斎藤美奈子さんいうところの、邪悪な読者です。私が本を選ぶ理由は色々で、テレビ観て読むこともあるし(「ブランチ」の本のコーナーにはお世話になりました。あれも売れてる本ばっかりだったけど、出演者が薦めてると読んでしまうな)、「ダ・ヴィンチ」や、作家がエッセイで書いていた本を選ぶこともある。1冊当たりだと、その作家を続けて読んだり。

お忙しい皆さんは、そこまでしている暇はないんでしょうな。インタビューされてた方も、「上位の本には外れがないから」というようなことをおっしゃってました。それが駄目だとはいいませんけど、上位だからといって面白いとは限らないと思うのだが。高視聴率の番組が面白いとは限らないように。ランキングは、あくまできっかけのひとつにすれば良いのに、と思ってしまう。彼女の本棚が映ってましたけど、共通点は「ランキング上位」のみだったよ。そこから、同じ作家を読んだりしないのだなと思うと残念。

本屋さんも、ディスプレイとか、もう少し工夫したら良いのにねえ。そういえば、白岩玄の「野ブタ。をプロデュース」が出た時、京都の本屋さんでがっつりPOP付平積みになってました。京都出身というのが大きかったらしい。ちなみに、ドラマ化される前の話です。

伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」

ゴールデンスランバー
ゴールデンスランバー

寺脇さんが面白かったといっていた本でございます。この作家、初めて読みましたよ。

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「本の本」&「文学賞メッタ斬り!」

本の本―書評集1994-2007
本の本―書評集1994-2007/斎藤美奈子

文学賞メッタ斬り! (ちくま文庫 お 58-1)
文学賞メッタ斬り! /大森望、豊崎由美

前者は斎藤美奈子さんの書評集。厚さ5センチ。重くて腕が痛いが読み応えたっぷり。この人はやっぱり、書評がいちばん面白いです。あるテーマに絞って、悪乗りで書いているのがいちばんですが。

後者は、ありとあらゆる文学賞についての対談。我ながら悪趣味な本を読んでいると思うのだが、これが凄く面白かったんですね(ちなみに、「本の本」に、この本の書評もちゃんと収録されてます。

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いとうせいこう「職人ワザ!」

職人ワザ! (新潮文庫 い 39-5)
職人ワザ! / いとうせいこう

タイトル買いでございます。東京下町の職人さんを訪ね、その仕事について話を聞くというもの。手ねぐい、寄席文字、パイプ、かりんとう、鰻などなど。

こつこつ物を作る職人さんに興味が沸いてきたところだったので(紛れもなく「ちりとてちん」の影響)、面白く読みました。全然好きでもなんともないかりんとうが、異常に旨そうに思えたりしてな!
特に印象的だったのは鰻屋さん。自分とこの鰻が好きで好きでたまらない!という感じなので。一見頑固そうに思える職人さんたちに話を聞けるいとうさんも見事。皆さん、お知り合いだそうですが。

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