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今年のNo.1BOOK
ゴールデンスランバー/ 伊坂幸太郎
雑誌「ダ・ヴィンチ」で毎年やっている「BOOK OF THE YEAR」。今年のトップはまたもや「ハリー・ポッター」でした。読んでない私には語る資格はゼロですわ。
私のNo.1は伊坂幸太郎「ゴールデン・スランバー」。判りやすく、寺脇さんが薦めていたから読みました。余談ですが、一読者としての寺脇さんを、私は非常に信頼しております。で、この本、一気に読んだくらい面白かったです。
「クローズアップ現代」本のランキング依存
NHKの「クローズアップ現代」で、「ランキング依存が止まらない」という、出版不況の話が取り上げられていました。
曰く、ランキング上位の本しか売れない、5000位以下は即返本、ランキング依存を打開する為の本屋大賞も、1位の本しか売れないという皮肉な結果になっている、ということです。ランキングに頼るのは年に3冊くらいしか読まない層が中心なのだそうで。
ちなみに、本の発行点数は増加、売れ行きは減少しているらしい。
本好きとしては悲しい話でした。ランキングはまあ見ますけど、見事にビジネス書ばっかりで読む気にならない、自己啓発本はも読む気にならない私は、斎藤美奈子さんいうところの、邪悪な読者です。私が本を選ぶ理由は色々で、テレビ観て読むこともあるし(「ブランチ」の本のコーナーにはお世話になりました。あれも売れてる本ばっかりだったけど、出演者が薦めてると読んでしまうな)、「ダ・ヴィンチ」や、作家がエッセイで書いていた本を選ぶこともある。1冊当たりだと、その作家を続けて読んだり。
お忙しい皆さんは、そこまでしている暇はないんでしょうな。インタビューされてた方も、「上位の本には外れがないから」というようなことをおっしゃってました。それが駄目だとはいいませんけど、上位だからといって面白いとは限らないと思うのだが。高視聴率の番組が面白いとは限らないように。ランキングは、あくまできっかけのひとつにすれば良いのに、と思ってしまう。彼女の本棚が映ってましたけど、共通点は「ランキング上位」のみだったよ。そこから、同じ作家を読んだりしないのだなと思うと残念。
本屋さんも、ディスプレイとか、もう少し工夫したら良いのにねえ。そういえば、白岩玄の「野ブタ。をプロデュース」が出た時、京都の本屋さんでがっつりPOP付平積みになってました。京都出身というのが大きかったらしい。ちなみに、ドラマ化される前の話です。
「本の本」&「文学賞メッタ斬り!」
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本の本―書評集1994-2007/斎藤美奈子

文学賞メッタ斬り! /大森望、豊崎由美
前者は斎藤美奈子さんの書評集。厚さ5センチ。重くて腕が痛いが読み応えたっぷり。この人はやっぱり、書評がいちばん面白いです。あるテーマに絞って、悪乗りで書いているのがいちばんですが。
後者は、ありとあらゆる文学賞についての対談。我ながら悪趣味な本を読んでいると思うのだが、これが凄く面白かったんですね(ちなみに、「本の本」に、この本の書評もちゃんと収録されてます。
いとうせいこう「職人ワザ!」
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職人ワザ! / いとうせいこう
タイトル買いでございます。東京下町の職人さんを訪ね、その仕事について話を聞くというもの。手ねぐい、寄席文字、パイプ、かりんとう、鰻などなど。
こつこつ物を作る職人さんに興味が沸いてきたところだったので(紛れもなく「ちりとてちん」の影響)、面白く読みました。全然好きでもなんともないかりんとうが、異常に旨そうに思えたりしてな!
特に印象的だったのは鰻屋さん。自分とこの鰻が好きで好きでたまらない!という感じなので。一見頑固そうに思える職人さんたちに話を聞けるいとうさんも見事。皆さん、お知り合いだそうですが。
重松清「オヤジの細道」

オヤジの細道/重松清
夕刊フジ連載エッセイ
私が今まで読んできた重松作品。「その日のまえに」(号泣)「流星ワゴン」(泣きます)「カシオペアの丘で」(泣きませんでした)などなど、中年男性ががっつり出てくる小説でございました。彼のエッセイを手に取ったのは初めて。思い切りタイトル買い。
で、底抜けに?、おもろいですがな!電車の中で噴出すこと数回。
明らかに中年男性の読者を想定して書かれているのだが(夕刊フジですもんねえ)、同じ喫煙者のわたくし、減煙に失敗する重松さんの気持ち、良く判りますよ。でも、おいらは花粉症です。あと、内藤剛志さんは、ないとうたかしさんです。
巻末に、酒井順子さんとの対談も収録されているのですが、これまた面白い。若者よりも、負け犬やらオヤジの気持ちの方が理解できるようになった本厄のわたくし。やっぱり何かが終わっているとしか思えない。とほほ。
