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森見登美彦「新釈 走れメロス 他四篇」
モリミーの、話題になった換骨奪胎の本が文庫になったので読んでみました。「走れメロス」「山月記」は教科書に載っていたのを読んだきり、「藪の中」「桜の森の満開の下」「百物語」に至っては全く内容を知らないという恥ずかしい私ですが、大変面白く読みました。どこまでいってもモリミー節。特に、表題作の「走れメロス」は抱腹絶倒。電車の中で読んでいて吹き出すという、久しぶりに恥ずかしい思いもしてみました。
「走れメロス」で主人公が逃げ回るのが京都なのですが、私は京都在住、京大近辺も多少の土地勘あり、なので、その光景が頭に描けて非常に面白い。どう電車を乗り継げばどこへ行くのかも判りますからね。土地勘のないあなたのために、逃走マップもついてます。
しかしこれ、元を知っていたらもっと面白い筈。そこが惜しい。機会があれば、読もうと思います。元ネタを。
三浦しをん「星間商事株式会社社史編纂室」
しばらく寝かしておいた、三浦しをんの7月に出た単行本。「神去なあなあ日常」と同時期だったと思うのだが、「星間商事」は地味なのか、出てたことさえしばらく知りませんでした。
「神去なあなあ日常」は、林業がテーマの、健康的な小説だったのだが、こっちは、帯に
腐女子。(自称したことはない)
とあるとおり、OLだけれども、それ以外は趣味(ボーイズラブ系同人誌を出すことプラス買うこと)に没頭している29歳の女子が主人公。私にはそっち系の趣味はないのだが、オタクだということは思い切り認めてるので普通に共感でございます。
三浦しをん「神去なあなあ日常」
昨日アクセスしてくださった方、繋がらなくて申し訳ありませんでした。ドメインの更新忘れてました。なんという凡ミス。
という訳で、三浦しをんの新刊。前作の「光」は、明らかに暗そうなので、読んでません。文庫になるまで待とうと思います。彼女の作風は、昔の原田宗典のエッセイと小説くらい極端だからなあ。私が好きなのは、明らかに「風が強く吹いている」や「まほろ市駅前多田便利軒」の様なキャラクター小説でございます。暗いのも短篇なら平気なのですが。それがバランスよく混じったのが「君はポラリス」だと思います。
で、「神去なあなあ日常」もキャラクター小説であり、職業小説。職種は違えど、「仏果を得ず」に近い。両方とも、ある職業を書き、更に、魅力的なキャラクターが存在する。主人公は割と凡人。で、男子。三浦さんが女子を書くと、「秘密の花園」の様な感じになるんですよね。
今回の職業は、林業。びっくりするわもう。三浦さんは、男子が汗をかくのが好きなんだと思う。駅伝しかり、ちょっと違うが文楽しかり。しかし非常に楽しいです。知らない世界を覗き見る機会でもありますし(まあ机上だが)。
東野圭吾「探偵ガリレオ」
今更感漂いまくりですが、東野圭吾「探偵ガリレオ」でございます。先日、「容疑者Xの献身」の文庫本を電車に忘れ、結構へこみましたが、買い直さずに、シリーズ1作目のこっちを読むことに。ドラマ版「ガリレオ」は1話だけ観たんですが、「燃える」はお陰で覚えてました。しかし、原作にも薫(亀山に非ず)が登場するらしいとはいえ、原作どおり草薙とのコンビが良い様な。余談ですが、原作ものをドラマ化する時、結構な確率で男が女に代わるんですよね。知らないとそのまま流すという、都合の良い私ですが、思い入れのある作品はどうしても受け容れられない。その最たるものが「チーム・バチスタの栄光」ですが。竹内結子じゃ綺麗過ぎるだろ!あとドラマ版も仲村トオルじゃかっこ良過ぎるだろ!という訳で、観ないんですけど。以上、余談終わり。
東野圭吾「容疑者Xの献身」
容疑者Xの献身 / 東野圭吾
はい、1日かけて読みました、原作を。彼らが話す言葉は、完全にキャラメル版がアテレコされておりました。経過も、結末も知っているミステリなので、初見の衝撃(つまり、昨日のキャラメル版)を超えることは出来ないのですが、それだけ、キャラメル版も原作に忠実に作っていたということ。どっちが良かったとかそんなのはない。両方良かったもの。

