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三浦しをん「星間商事株式会社社史編纂室」
しばらく寝かしておいた、三浦しをんの7月に出た単行本。「神去なあなあ日常」と同時期だったと思うのだが、「星間商事」は地味なのか、出てたことさえしばらく知りませんでした。
「神去なあなあ日常」は、林業がテーマの、健康的な小説だったのだが、こっちは、帯に
腐女子。(自称したことはない)
とあるとおり、OLだけれども、それ以外は趣味(ボーイズラブ系同人誌を出すことプラス買うこと)に没頭している29歳の女子が主人公。私にはそっち系の趣味はないのだが、オタクだということは思い切り認めてるので普通に共感でございます。
「風が強く吹いている」映画化。
どうやらかなり今更の模様ですが。三浦しをん原作の「風が強く吹いている」が映画化されるそうな。スパンが長いので、どちらかというと連ドラで観たかったのだが(NHKの木8とか土曜ドラマあたりで)、素直に嬉しいです。この小説、三浦作品でいちばん好きで、更に、最初に読んだ作品でもあります。いやあの、寺脇さんが「ブランチ」卒業の時の、BOOK大賞寺脇賞だったから読んだんですが。
どうやら、キャストをみる限り、小出恵介くんがハイジ、林遺都くんが走ですね。ぴったりです。林くん、ちょっと男前過ぎですけど。おそらく、後ろに写っているのは斎藤兄弟ですね。もっと無邪気そうな双子はいなかったのかよ、と思いつつ、個人的に気になるのはアイドル顔(多分)の王子の役を誰がやるのかです。あと、大家さんと葉菜ちゃんも。
脚本は大森寿美男さん。監督も彼。余計に楽しみです。原作の味が出ていれば尚嬉しい。
三浦しをん「あやつられ文楽鑑賞」
あやつられ文楽鑑賞
えー、文楽、観た事ありません。なのにこの本を手にとってしまったのは、先日「仏果を得ず」を読んだからです。あわせて読むと、更に小説が楽しめます。
この本、いうなれば、三浦しをんの文楽入門といった感じなのですが、そこはもう、彼女らしく、三味線さんや人形さん、太夫さん観察も忘れることはありません。
私は文楽は観た事ないが、演劇は大好きで、オタクぶりを発揮してますが、この人もそうなので、やたら親近感が沸き、更に文楽、ちょっと観てみたいやん、と思わせました。
それから、落語には浄瑠璃が扱われた噺もあるので、「落語を聞く」という章もあります。おお!今まさに「ちりとてちん」にはまってるぞ私!
「寝床」は長屋の主人が下手くそな義太夫をうなり、周囲の人間が迷惑する噺、「胴乱の幸助」は、喧嘩の仲裁が趣味の男が、浄瑠璃を本物の喧嘩と勘違いして止めようとする噺。そうなんだよなあ。両方ともドラマに登場するので、この章だけ「?」がなかったよ。三浦さんのおばあさまのリアル「寝床」は、大爆笑です。聞いてる方は大変だろうが。
という訳で、文楽を全く知らない私でも楽しめる本でありました。「仏果を得ず」を読んだ方には是非読んでもらいたい。
三浦しをん 「仏果を得ず」
仏果を得ず/三浦しをん
文楽小説。
実は、文楽というものを良く判っていない私。三浦さんが文楽が好きだということは知ってましたが。で、読み進めるうちに、人形と、義太夫(これもあんまり良く判らん)、そして三味線、この3つで、後は歌舞伎と同じく、男性ばかりだということらしい。
全く知らない私でも、この小説、非常に面白かったです。テイストとしては、「風が強く吹いている」寄り。だから読みやすいです。
三浦しをん「私が語りはじめた彼は」
私が語りはじめた彼は/三浦しをん
連作短篇集。
三浦しをんブームはまだまだ続いております。「風が強く吹いている」は、ある種漫画チックで、エッセイの彼女に近い気がするのだが、こちらは真反対。突き放された感触がありました。
