三浦しをん「星間商事株式会社社史編纂室」
- October 26 ,2009 23:57
タグ : 三浦しをん
どうやらかなり今更の模様ですが。三浦しをん原作の「風が強く吹いている」が映画化されるそうな。スパンが長いので、どちらかというと連ドラで観たかったのだが(NHKの木8とか土曜ドラマあたりで)、素直に嬉しいです。この小説、三浦作品でいちばん好きで、更に、最初に読んだ作品でもあります。いやあの、寺脇さんが「ブランチ」卒業の時の、BOOK大賞寺脇賞だったから読んだんですが。
どうやら、キャストをみる限り、小出恵介くんがハイジ、林遺都くんが走ですね。ぴったりです。林くん、ちょっと男前過ぎですけど。おそらく、後ろに写っているのは斎藤兄弟ですね。もっと無邪気そうな双子はいなかったのかよ、と思いつつ、個人的に気になるのはアイドル顔(多分)の王子の役を誰がやるのかです。あと、大家さんと葉菜ちゃんも。
脚本は大森寿美男さん。監督も彼。余計に楽しみです。原作の味が出ていれば尚嬉しい。
あやつられ文楽鑑賞
えー、文楽、観た事ありません。なのにこの本を手にとってしまったのは、先日「仏果を得ず」を読んだからです。あわせて読むと、更に小説が楽しめます。
この本、いうなれば、三浦しをんの文楽入門といった感じなのですが、そこはもう、彼女らしく、三味線さんや人形さん、太夫さん観察も忘れることはありません。
私は文楽は観た事ないが、演劇は大好きで、オタクぶりを発揮してますが、この人もそうなので、やたら親近感が沸き、更に文楽、ちょっと観てみたいやん、と思わせました。
それから、落語には浄瑠璃が扱われた噺もあるので、「落語を聞く」という章もあります。おお!今まさに「ちりとてちん」にはまってるぞ私!
「寝床」は長屋の主人が下手くそな義太夫をうなり、周囲の人間が迷惑する噺、「胴乱の幸助」は、喧嘩の仲裁が趣味の男が、浄瑠璃を本物の喧嘩と勘違いして止めようとする噺。そうなんだよなあ。両方ともドラマに登場するので、この章だけ「?」がなかったよ。三浦さんのおばあさまのリアル「寝床」は、大爆笑です。聞いてる方は大変だろうが。
という訳で、文楽を全く知らない私でも楽しめる本でありました。「仏果を得ず」を読んだ方には是非読んでもらいたい。
仏果を得ず/三浦しをん
文楽小説。
実は、文楽というものを良く判っていない私。三浦さんが文楽が好きだということは知ってましたが。で、読み進めるうちに、人形と、義太夫(これもあんまり良く判らん)、そして三味線、この3つで、後は歌舞伎と同じく、男性ばかりだということらしい。
全く知らない私でも、この小説、非常に面白かったです。テイストとしては、「風が強く吹いている」寄り。だから読みやすいです。
私が語りはじめた彼は/三浦しをん
連作短篇集。
三浦しをんブームはまだまだ続いております。「風が強く吹いている」は、ある種漫画チックで、エッセイの彼女に近い気がするのだが、こちらは真反対。突き放された感触がありました。