キャラメルボックス「きみがいた時間 ぼくのいく時間」

演劇集団キャラメルボックス「きみがいた時間 ぼくのいく時間」 大阪厚生年金会館芸術ホール 2階A列センター寄り

上川隆也ん3年ぶりのキャラメル復帰(というか、舞台も3年ぶりですよね確か)。そして、私が初めてキャラメルを観たのも3年前の「TRUTH」でした(その時は伊丹んこと川原アニキが目当てだったけどな!)。それ以来、キャラメルの芝居は結構観ていますが、隆也んファンのお友達のお陰で初の大千秋楽。そして、何故か初めてひとり観劇じゃなかったよ。

えー、わたくし、相当泣きました。「雨夢」も泣いたが今回はもっと泣いたかも。大体、誰かと観に行くとあんまり泣かないんですけどね。

正直いうと、過去に戻って亡くなってしまった大切な人を助けるというのは、反則技なのであまり好きではないのですが、30年以上、妻を思い続けて妻を助ける為に生き続ける里志に、今回は完全に乗っかっておりました。その前、里志と紘未の結婚が決まった時からぐっときて泣いてたけどな!

39年前(1970年)に戻ったことで、未来が変わってしまう事態に陥り、なるべく改変しないように動く里志。全てを知って傍にいる純子。生まれたばかりの紘未を観に行ったり、12歳の紘未に会ったり、結婚が決まったふたりを遠くから眺めたりと、切な過ぎました。
紘未が事故に遭わない様に、直接会って話をするんですが、これが冒頭に入ってた為、だったらなんで紘未が死ぬんだい?と疑問が生じました。冒頭のシーンは回想ではなく、2幕のそのシーンに繋がってる、と聞いてようやく納得。私の場合、観ている時はなんとも思わなかったので、集中力が切れることはなかったんですが、ちょっと判りにくかったですなあ。ただ、病気で余命が僅かとなってしまったため、直接話さざるをえなかったり、老いた里志と紘未、そして純子の対峙のシーンはめちゃくちゃ良かったです。

それから、里志が純子に本当のことを話し、力になってもらうのですけど、そこが語り手である里志の妹の説明で終わってしまったのがちょっと残念。純子の気持ちはばればれだったけど、そこを観たかった。

妹役の岡内美喜子さんは、ずっと舞台上にいるんですが、コメディ部は良いですけど、シリアスな時は軽く鬱陶しかった。
ゲストの西山繭子さん。もっとお若い人かと思っていたら、30だったんですね。先程ググってみたら、「アンティーク」に出てる!……思い出しました。橘オーナーの昔の彼女役。なんて羨ましい……ではなく、紘未役でしたね。お友達とも話したんですが、キャラメルテイストに合ってる方で、全く違和感なしでした。里志を叱咤する部分も持ち合わせているのだが、基本可愛い女性で、こういう女優さんはキャラメルにはいないなあ、と思った。實川さんは可愛いですけど、紘未じゃないし。

3年前の「TRUTH」に比べ、若い役者さんたちの成長が見えたというか、皆巧くなってるなあ、と。左東くんなんて、ウエイターも老け役の支配人も良かったし、筒井くんも老け役が上手。そして、三浦さんの台詞が聞き取れる!!彼が何いってるのか判らんのは、大きな問題だったもんで(アンケートに書いたこともある)。いつもの公演よりも早口ではなかったこともあると思いますが。 

西川さんは流石の一言。おっかーさんは、カーテンコールの挨拶でもいってましたけど、浩二って結局どうなったんや?とりあえずわたくし、カメオ職人のイタリア人になった、を採用しておきますが、絵に描いたような馬鹿なやつで、がっかりであった。そのイタリア人の、隆也んとの絡みは面白かったです!胸毛と髭を自分ではがし、「両面テープ残ってるぞ」と応酬され。そういや「鳥取は死んでも行きたくない」という台詞もありましたな。今度メカが出る時は、コメディの絡みがもっと観たいですわ。

坂口さんも流石の一言。そして隆也んも流石でした。若い里志の純情一直線も良かったですけど、円熟味を帯びた老里志が素晴らしかった。キャラメルに出てる時がいちばん、のびのびやってる感じがします。今度は何年後?せめて2年に1度は出て欲しいと思うものでございます。

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