23
July
2008

東京セレソンデラックス「夕」

袖の下。東京セレソンデラックス「夕」 そごう劇場M列下手。
心斎橋そごうの14階にあるそごう劇場に、初めて行ってまいりました。15、6列位しかない、こじんまりした良い劇場ですな。

そして、初セレソンでもありました。「歌姫」もこの劇団だし、主宰のサタケさんは「花より男子」とかの脚本も書いてる人ですね。観ようと思ったきっかけは、いつもお世話になってるyuwowさんのブログを読んで。珍しくTBしとくよ。で、キャラメルとここを天秤にかけ、近い安いでセレソンの勝ち、だったのですが(キャラメル立場なしやな)。

この後盛大にネタばれするざんす。まだ大阪が残っているので、観る予定の方は観てから読んで下さい。ほんとに。

キャラメルの「きみがいた時間 ぼくのいく時間」を観た時、涙の量で行くと3本の指に入る、と観劇記録で書いたのだが、あっという間に破られたよ。涙の量ナンバー1。ひとりで観ている気安さもあって、大泣きしてしまいましたとさ。

ストーリーは単純で、夕は、隣に住む幼なじみのもっちゃんが好きなのだが、もっちゃんが好きなのは夕の親友、薫だった。夕は自分の気持ちを伝えられなくても、どうしても出来ない、というのが何年も何年も続き、ついにはもっちゃんと薫が結婚することになる・・・・・・とまあ、ある種少女マンガかよ!っていうか少女マンガでもねえよ!!と突っ込みたくなる話なのに。泣きすぎ、俺。

冒頭、誰かの初七日の席から始まるのだが、この時もうちょっとしっかり舞台上にいる人を観ておけば良かったです。もっちゃん、夕とその妹の波、そして徳永さんしか覚えてなかったんだもの。とほほ。
物語は、高校時代から始まります。もっちゃんの家の古い民宿で、貼ってあるポスターがおニャン子クラブ。基本、田舎町の古い民宿という設定らしいので、何年後という時代の動きがあっても、あまり変わらないのですが、ポスターだけが変わるのですね。ある時はE・YAZAWAだったよ。
もっちゃんも兄のキンちゃんも、もっちゃんの友だちの憲太郎も、絵に描いたようなヤンキー。80年代後半なら、まだいたかもなあ。憲太郎←薫←もっちゃん←夕、という見事な片想いの構図がここで出来上がりました。

それから数年後、ふたりで北海道に行っても、もっちゃんがまだ薫のことが好きだったため、夕は自分の思いを伝えられない。その数年後、夕の母親が病気になり、無理をする夕に、既に薫と付き合い始めていたもっちゃんが励ます。そしてまた数年後、もっちゃんと薫の結婚式前日。もっちゃんは緊張のせいか腹痛、夕は、ふたりから逃げるようにパリに行こうとしていた。この時に夕がもっちゃんに語る七夕にまつわる話(天女の羽衣)。もっちゃんの絶妙な茶々が入るんで、夕がうろたえてしじみで隠す、とかいっていて、めちゃくちゃ面白かった。これ多分、宅間さんのアドリブであろう。

それぞれ、いいたくてもいえない夕と、それに気づいていないもっちゃん。判ってないのは相川馬鹿3兄弟だけじゃねえのか?と思ったよ。あほの坂田なんて、結婚するのがもっちゃんと夕だと勘違いしたくらいだし。しかし、100%夕に乗っかっている私は、泣けて泣けて仕方ありませんでした。もっちゃんも、夕のことは可愛いんですね。薫もそれを敏感に感じ取っている訳で。もっちゃんが夕を元気付ける場面が良かった。床下から出てきた宝物の缶に入っているものは、エーちゃんの「成り上がり」だったり通販で買った願いが叶うペンダントだったりする訳ですけども。

ここから、まじでネタばれ。っていうか、予防線張りすぎ俺。

もっちゃんが夕の気持ちにようやく気づいた結婚式前日の3年後(まあ、あんなにでかい声で叫んでたら、絶対聞こえますわな。もっちゃんの家だし)、ここで冒頭の初七日に戻ります。誰の初七日だったのか、その直前に私たちは知る訳ですけども、それまで、見事に引っかかっていた私。
夕は、ほんとうに何も知らぬままパリにいたんですね。薫との会話もかなり泣けたのですが、例の宝物の缶に入っていたあほの坂田の勘違いメッセージ、何が入っているか100%判っているのに号泣。そして、すだれを下ろすと出てきた一面の夕顔で、号泣っていうか嗚咽が漏れそうでした。こんなに判りやすい演出なのに、恥ずかしいくらい泣いてました私。やっぱり私は、奇をてらわないべたな話が大好きな模様です。

さて、もっちゃんをやっていたのは勿論宅間孝行さん。流石に高校生はきついと思ったが、異常に自然でした。というか、出ている方皆良かったですわ。永井大くんは初舞台らしいのですが、出番少ないッス。いちばんはまっていたのがヤンキー高校生でした。永井くんといえば、鍛えている人、というイメージなんですけど、細いよ。きっと、めちゃくちゃしまっているのでしょうが。
そして、薫役のいとうあいこちゃんが可愛い。顔ちっちゃすぎですよまじで。お昼のドラマに出ていたことしか知らず、終演後、劇団員なのか訊く、無知丸出しの私。ごめんなさい。
いちばん良かったのは、夕役の木下智恵さんでしょう。全く知らない方でしたけど、つかさんのとこの役者さんなのですね。彼女の演技で私の涙も倍増さ。

終演後、キャストの方がお見送りに出てくるというのを、yuwowさんに聞いていたのですが、木下さんが出てくるまで待ってしまいました私。たいしたことはいえなかったのだが、話しているとまた涙が出てきたよ。また彼女の作品も観てみたいです。そしてもうひとり、入口付近にいたいとうあいこちゃんともちょっとだけお話を。間近でみると、ますます顔がちっちゃい!そして可愛い!!ついでにいうと、ガリバー役の丸山さんがでかかった。
写真は、セレソンの袖の下。判りやすいマグカップでございました。使いますともさ。

しかしセレソンデラックス。「歌姫」を見たかったのだが(村川絵梨ちゃんと蘭香レアちゃんも出てたし)、東京のみだったので断念。今回観る事が出来て良かったです。1980年代も良かったな。その頃小学生だった私。山本スーザン久美子に盛大に受けたが、客席の反応は今ひとつ。若い方が多かったのか?そういえば開演前にかかっていたのもおニャン子クラブだった。
あ、そうそう、チラシの「サンクス」に、中園警視正こと、小野了さんのお名前が。セレソンにも出演されていたようです。

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2 Responses to “東京セレソンデラックス「夕」”

  1. yuwow より:

    TBありがとうございます!
    いつもながら詳しいブログに、そうそう!と思いながら読ませていただきました!
    私も冒頭のシーンをもう少しちゃんと観ておけばよかった!と。
    木下さん、いいですよね~!チェックです!

    袖の下、私は出遅れたらしくもらえませんでした~!
    うらやましい。そして、案外豪華でびっくりです。

  2. あーちゃん より:

    >yuwowさん。
    いやー泣きました。恥ずかしいくらい泣きすぎて、つい熱が入ってしまいましたわブログにも。
    パンフを買い損ねたので、今日仕事帰りに買ってきましたよ!
    木下さん、まだお若い女優さんですね。今後が楽しみです。

    昨日はちょうど大阪の中日だったみたいですが、運良く貰えました。っていうか、知らなかったッス。あまりにもそのままのネーミングで、かなり吹きました。

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