飯田裕久「警視庁捜査一課刑事」

警視庁捜査一課刑事
この本、随分前に、東映の「ゴンゾウ」のHPで紹介されていたのです。ずっと忘れていたりなんやらで、ようやく手にとりました。

私は刑事ドラマ(というより、水曜夜9時のテレ朝の刑事ドラマというべきか)が好きですが、そんな方には是非。それから、警察に不信感を抱いている方も是非。
著者の飯田さんは、「ゴンゾウ」をはじめ、「米沢守の事件簿」の警察監修をされている方です。「ドラマだから、7割が嘘でも、3割のほんとうで、リアリティが出る」というようなことをおっしゃってます。確かにそうかも。

さて、この本は、飯田さんの警察官時代を書いたノンフィクションですが、彼はまだ40代だったんですね。勝手な思い込みで、警部クラスの方だと思っていたのですが、そうではなく、最終の階級は警部補、しかも、出世にはあまり興味のない感じ。あとがきで、内野さんが演じた「ゴンゾウ」にそっくりだといわれたそうですが、マニュアルに捉われない姿勢が、そんな感じです。

20代前半で刑事の研修を受け、捜査一課に配属され、刑事としては順調のように見えますが、相次ぐ親友の死や被害者家族との交流で、警察を辞して、今の仕事に就くという、別の角度から見れば波瀾万丈の人生だといえると思います。特に、親友との別れは、泣けてきました。人生は一度きり、時間は作るもの、刑事でなくとも常に心に置いておきたい、当たり前なんだけれど重たい言葉です。

単純に、刑事って何してんの、という好奇心を満たすのにもおすすめです。逮捕したらそれで終わり、という訳ではないのですよね。

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