佐藤多佳子「夏から夏へ」
しつこいようだが、私は北島康介よりも女子ソフトボールチームよりも、何かと話題の石井慧よりも(内柴くんに一喝されてましたね。まあ気持ち判る)、男子4継チームなのです。北京からかなり経ちましたが。
経験者と呼べるほど陸上をやっていない私ですが、子供の頃、カール・ルイスが好きだったんだよな。あれほどクリーンな人も珍しい。
で、佐藤多佳子「夏から夏へ」です。「一瞬の風になれ」の為に高校の陸上部を取材しているうち、すっかり陸上の魅力にはまり、4継チームを取材したノンフィクション。発行は、北京オリンピックの前の、7月末。大阪の世界陸上から始まり、この時点では、まだ代表になるかどうかもきちんと決まっていない時期までを追った本。
熱い男塚原、明るいけれども繊細な末續、クールな印象の高平、そして、どこまでも落ち着いている、朝原。性格の違い、育ってきた環境の違い、練習法や挫折など、本人や恩師、家族などに取材しており、陸上の素人にも判りやすく書かれています。決して専門的ではなく、あくまで「人間」が書いてあるから良いのだと思う。
リレーや、駅伝にも感じるのですが、ばらばらで走るのだが、結局はチームワークなんだろうと思う。この4人にも、結束の強さをとても感じました。皆お互いを良く見ていると。
それから、この本にはリザーブ(補欠)の小島茂之選手が登場します。彼にもスポットを当てるあたりが作家だなと思いますが、心のなかに思うことはあるかもしれないけれども、彼はほんとうに立派ですよ!ちなみに、彼はシドニーオリンピックに出場してます。が、今回の北京にはリザーブとしても出場しておらず、齋藤仁志選手がリザーブをつとめました。「彼がいるから思いきりやれる」という選手たちの言葉が印象的でした。
ちなみに、作者の佐藤さん、ちゃんと北京で観戦されていたようです。そして、こんなところにお宝映像が!!!ミーハーなあなたは是非。しかしこの本、7月25日発売だったのね。先に読んどきたかったです。
朝原選手は今期で恐らく引退されるようですが、若い世代が頑張って欲しいし、今後も応援し続けると思います。あと、女子の短距離がもっと伸びると良いなあ。女子で好きなのは福士選手。彼女はどんなレースでも必ず見せ場を作るし、悔しいに違いない時でも笑顔でインタビューを受けるし、素敵な人だと思います。それから、箱根駅伝好きとしては、竹澤選手、応援しとります。ミーハーといわれようとも。


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