21
December
2008

斎藤美奈子「文芸誤報」

 書評家、斎藤美奈子氏の新刊でございます。「週刊朝日」の書評を集めたもの。以前、誤読日記というのも出ましたけど、それは、文芸書のみならず、タレント本からビジネス書まで、様々なジャンルを網羅した本でした。
で、こちらは文芸書が中心で、エッセイなどは少し収められている程度。私にとってはこの方が読みやすいです。

今年はほんとに本を読まなかった、と先日書きましたが、知らない名前が増えたとしみじみ。しかし、斎藤さんが書評を書いていると、読んでみようかと思ってしまう不思議。
ありがたいことに、メジャーどころもきちんと押さえるところが斎藤さんなのだが、この本にも、「陰日向に咲く」「ホームレス中学生」「今日の猫村さん」なんかの書評も載ってます。「ホームレス中学生」なんか、普通に褒めてあったので、読む気になったよ。

ちなみに、この本に収められた中で、読んでみようと思ったのは森見登美彦「新訳・走れメロス」、伊坂幸太郎「砂漠」、奥泉光「モダールな事象」。さとう珠緒の「超教養」にも心惹かれてしまうあたりが斎藤さんの恐いところであります。

読んだ本がどんな風に評されているのかも気になるところですが、重松清の「その日のまえに」は、概ね彼女と同じ考えです。「ブランチ」で松田さんがつけた帯文への茶化し具合も成程納得。松田さんだけの一押しなら読んでなかっただろうなあ。と、寺脇ファンのわたくしは申しておきます。

Tags:

Place your comment

Please fill your data and comment below.
Name
Email
Website
Your comment